作品一覧
バチカン美術館の所蔵作品をすべてご覧ください。フィルターを使って、作家、コレクション、時代、作品タイプ別に探せます。ルネサンスの傑作から古代彫刻まで、心を動かす作品を見つけましょう。
#49
「バチカンの貴婦人」の彩色ミイラ覆い布
死者の顔がリネンに描かれ、ローマ風の装いがエジプトの護符と並びます。首飾り、神々、守護の印。彩色覆い布は、現実的な顔と古い信仰を一枚に結び、永遠へ運びました。
ローマ=エジプト的な肖像表現と葬送象徴の融合を示しています。
#50
ジェドムウトの石棺
人型の木棺に、ヒエログリフ帯と守護神が彩色されます。赤、緑、青が安全を約束し、文字はエジプトの神々を通してジェドムウトのための祈りを語ります。
第3中間期の木棺彩色の優れた作例です。
#51
オシリス=アンティノウス像
ローマの像が、神格化されたアンティノウスを再生の神オシリスとして表します。硬い花崗岩のミイラ形の正面像に、若いローマ的な顔とエジプトの神の属性が重なり、再生と敬虔、そして帝国の広がりが示されています。
アンティノウス崇拝がローマ肖像とエジプト宗教を結びつけた代表例です。
#52
トゥヤ王妃像
花崗岩がトゥヤ王妃を讃えます。セティ 1世の王妃で、ラムセス 2世の母。冷たく耐久性のある石と正面性の姿勢が王権の持続を示し、かつら、密着した衣、銘文帯が第19王朝の権威を告げます。
ラムセス 2世の母である王妃の王権像として、第19王朝の重要人物を示しています。
#53
プトレマイオス 2世と王妃アルシノエ 2世の彫刻群
硬い石の二人像が、プトレマイオス 2世と妹で妻のアルシノエ 2世をエジプト王として示します。ギリシア系支配者がファラオの形式を採用して正統性を得た戦略が、花崗岩の重みそのものになっています。
エジプト神殿様式におけるヘレニズム支配者崇拝を体現しています。
#54
パルミラの葬祭レリーフ群
隊商都市パルミラの石灰岩胸像が墓龕を塞ぎました。大きな目、形式的な身振り、アラム語碑文が商人と家族を記憶し、ギリシア=ローマ的衣表現と近東の宝飾・ヴェールが混ざり合って身元を固定します。
アラム語碑文によってパルミラの姓名と親族関係を伝える一次資料です。
#55
ネクタネボ 1世の花崗岩のライオン像
ネクタネボ 1世の時代の花崗岩の伏せライオン二体が入口を守ります。凝縮した身体と警戒の頭部が王の守護を示し、カルトゥーシュは神殿の力を呼びかけました。硬い斑点状の石が彫刻であり建築の記号でもあります。
エジプト後期の重要な王ネクタネボ 1世の時代の守護像です。
#56
大型金製フィブラ(レゴリーニ=ガラッシ墓)
チェルヴェテリのレゴリーニ=ガラッシ墓出土の、前腕ほどもある金のブローチです。微細な粒金と歩むライオンが面を埋め尽くし、儀礼衣装で眩しく光ったオリエンタライジング期の至芸を示します。
王侯墓出土のオリエンタライジング期エトルリア金工の傑作です。
#57
「フェニキア=キプロス系」パテラ
レヴァントやキプロスの工房で作られ、エトルリアで珍重された浅い金属皿です。動物、ロータス、ロゼットの同心帯が中央の突起を巡り、紀元前 6世紀の地中海交流を器の上に描き出します。
レヴァント/キプロスとエトルリアを結ぶ地中海交易の証拠です。
#58
カラブレージのアンプッラ
香油のための小さなエトルリアの小瓶です。丸い胴と細い首に、ロゼットや波文、簡潔な動植物文が帯状に巡り、日用品が携帯できる意匠と交流の証になります。
香油と儀礼に関わるエトルリアの日常習慣を示す器です。
#59
トーディのマルス
等身大に近い戦士が献酒のために立ち、ブロンズ鋳造の甲冑姿が静かに構えます。ギリシア的コントラポストとイタリアの儀礼が融合し、銘文が神への奉献を告げます。
ギリシア的な立ち姿を備えたエトルリアのブロンズ鋳造の傑作です。
#60
多色彩の浮彫をもつ彩色石棺
ヘレニズム期エトルリアの土製棺に、低い浮彫と色が残ります。饗宴、行列、冥界の守護者が赤や黒、白で生き返り、葬送の箱が地位と安全な旅の約束になります。
エトルリアの葬送美術における浮彫と彩色の融合を示します。
#61
「オイノマオスの名匠」の骨壺(カイニアリー・アーン)
ヴォルテッラの骨壺で、正面に躍動的な神話場面が彫られています。「オイノマオスの名匠」と呼ばれる工房手に帰され、家族の灰を納める箱が小さな劇場となり、死者を英雄の記憶と都市の誇りへ結びつけます。
「オイノマオスの名匠」に帰されるヴォルテッラの骨壺彫刻の重要作例です。
#62
瀕死のアドニスを描く葬送記念物
小さな祭壇に、死の瞬間のアドニスが刻まれます。ギリシア神話がエトルリアの墓に移され、個人の喪失を循環する再生の希望へ結びつけ、家族の悲しみの言葉として神話が働きます。
ギリシア神話がエトルリアの葬送用途へ適応され、悲しみを再生の希望へ結びつけた例です。
#63
アッティカ黒像式アンフォラ(エクセキアス署名作)
アテネ屈指の陶工画家エクセキアスによる黒像式の傑作です。艶やかな黒いシルエットと鋭い刻線に、赤と白の加彩がきらめき、署名が作者の技量と自負をはっきり告げます。
エクセキアスによるアッティカ黒像式の最高水準を示す基準作です。
#64
アッティカ赤像式キュリクス(ドゥーリス作「イアソン」)
ドゥーリスによる精緻な赤像式杯で、内側トンドにイアソンと蛇、そして助けるアテナが描かれます。細いレリーフ線と淡い描き分けが、手のひらの中で神話を舞台に変えます。
赤像式杯の名手ドゥーリスによる代表的水準の作品です。
#65
後期コリントス式の円柱取手クラテル
コリントスの黒像式による大きな混酒器です。歩む動物やスフィンクスの帯が胴を巡り、地にはロゼットが散ります。柱のように立つ取手が形の名の由来で、宴席の器が初期ギリシア装飾の見せ場になります。
宴席の混酒器に表れたコリントスの動物フリーズ様式の典型です。
#66
アッティカ赤像式ヒュドリア(ベルリン・ペインター)
抑制の名手ベルリン・ペインターによる水瓶です。艶黒の空間に一人の人物が静かに浮かび、流れる輪郭線と控えめな細部が語ります。空白と沈黙が働き、古典期の落ち着きが日用品に蒸留されています。
ベルリン・ペインターの特徴である「黒地に孤立する人物」様式を示します。
#67
アッティカ赤像式アンフォラ(アキレウス・ペインター)
アキレウス・ペインターに帰される古典期盛期のアンフォラです。艶黒の地に一人の人物が静かに立ち、髪の毛ほど細いレリーフ線が息をします。落ち着いた衣と計測された余白が、器に静謐を宿します。
古典期盛期アテネの主要画工アキレウス・ペインターに帰される作品です。
#68
アッティカ赤像式カリュクス・クラテル(ボストン・フィアレの画工)
紀元前 5世紀中頃の混酒器で、「ボストン・フィアレの画工」に帰されます。広い胴に人物が流れる輪郭で動き、淡い陰影が静かな奥行きを与えます。雷文帯とパルメットが物語を枠づけ、宴席の器に神話が巡ります。
初期古典期の優れた画工「ボストン・フィアレの画工」に帰される作品です。
#69
幼児テレポスを抱くヘラクレス像
ヘレニズム彫刻群のローマ複製で、ヘラクレスが幼い息子テレポスを抱きます。獅子皮と棍棒が父を示し、幼児は上へ手を伸ばします。英雄の力と家族の優しさが、大理石で一つの神話になります。
英雄性と優しさを結びつけた名高いヘレニズム型のローマ複製です。
#70
アドラストゥスの碑文
アドラストゥスの名と短い本文を刻むローマの大理石板です。整った大文字と均一な間隔、語間点が文字を区切ります。一見素朴でも、言葉と手仕事と日常ローマを石に残す文書です。
ローマの姓名や定型句を伝える碑文学の一次資料です。
#71
クリウウス・マルティスの碑文(道路工事の記録)
クリウウス・マルティスの道路補修を記す碑文です。整ったローマ大文字で担当官と工事区間を示し、インフラが広報になります。支出と距離と権威が、石に書き付けられています。
ローマの道路行政と公共事業を直接示す一次資料です。
#72
新翼(ブラッチョ・ヌオーヴォ)
19世紀の新古典主義の長い採光回廊で、ローマ彫刻が整然と並びます。通路を歩けば『プリマ・ポルタのアウグストゥス』、巨大なナイル、皇帝像の列に出会い、回廊が権力と肖像のパレードへ変わります。
ローマの肖像彫刻と国家的イメージを示す新古典主義の代表的展示空間です。